法学入門 法と規範 法と規範との関係

僕の司法試験に向けての勉強記録です。

参考文献は「伊藤真の法学入門(日本評論者)」です。

伊藤真の法学入門 第2章 法と規範

パファ

先生、今日もよろしくお願いします。

先生

パファ君よろしくね。

復習:「権力と権威」とは

先生

前回の「権力と権威」は覚えている?

復習も兼ねて答えてみて。

パファ

権力とは規則を破った人に対して、国が強制的に従わせる事。

権威とは国民が民主的に選んだ議員が定めた規則を、自発的に従わせる事。

つまり国民の代表者が決めた規則(権威)に自発的に従わない場合、強制的に権力を持って従わせる事の違いです。


第2章 法と規範 Ⅱ法と規範との関係

先生

OK、それで良いよ。

さて今日は法と規範との関係についてだね。

パファ

法も規範も人が作ったものなので、「こうあるべき」という価値判断ですよね。

先生

そうだね。しかし法と規範は違うもので、その違いについて今日は学ぼう。

規範は「こうあるべき」という考え方で、その中に法やモラル等があるんだ。

パファ

規範は人が作る規則の「こうあるべき」を作り、法もその中に含まれて社会秩序を保とうとしているんですね。

違反は、個人のモラルから法律の規則へと移る

先生

規範には個人的な呵責から始まり、モラル、倫理観、道徳が問われる。

次に社則や業界や学会の規則、その上に法律がある。

つまり悪いと思い悩む呵責、間違っていても行動してモラルや倫理、道徳に違反すると、社則や団体の規則に問われ、さらに上位に法律が位置する

パファ

規則に違反するにも過程があるんですね。

呵責→モラル・倫理・道徳→規則→法律

先生

うん。

例えば医師。個人のモラル・倫理・道徳・業界や学会の規則、法律の規則など多くの事したがって医療行為を行っている。

人工授精や代理出産等、採るべき行動はとても難しい判断が求められる。

もし学会に違反したら除名処分を受けるかもしれない。さらに民事事件、行政事件、刑事事件になりかねない。

民事事件は損害賠償を加えられる事もあり、行政事件は免許取り消しなどの制裁が加えられ、刑事事件は刑罰と言うより強い制裁が加えられる事もある。

パファ

それは耐え難いですね。

医師になるにも多くの時間を勉強に費やした上に、患者によっては価値判断を間違っていると思われる事もある。すると善意で行った医療行為も裁判を受ける可能性もあるんですね。

先生

そうなんだ。だから難しいんだ。

個人の呵責やモラル、倫理、道徳は曖昧でも、規則は広い範囲に決められている。

そして何より刑罰はとても強い制裁なので、明確に判断基準が決められている。

違反した際の不利益が小さいと曖昧で、不利益が大きいと明確な判断となっているんだ。

法と規範との関係 まとめ

規範は「こうあるべき」という考え方で、その中に法律や規則、道徳等がある。

規範の違反には段階があり個人の呵責、モラル、倫理、道徳。次に団体の社則や規則、その上に法律とつながっている。

呵責は個人が良心を思い悩み、モラル・倫理・道徳に違反すると社会から非難を受け、規則に違反すると不利益を被り、法律に違反すると制裁が加えられる。

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