法学入門 法と規範 強制と道徳

僕の司法試験に向けての勉強記録です。

参考文献は「伊藤真の法学入門(日本評論者)」です。

伊藤真の法学入門 第2章 法と規範

パファ

先生、今日もよろしくお願いします。

先生

パファ君よろしくね。

復習:「法の特質」とは

先生

前回の「法の特質」は覚えている?

復習も兼ねて答えてみて。

パファ

法の特質とは、法だけが持つ性質。

重大事件は刑事法に則って、権力で制裁を加える。目的は被害を被った人を守るため。

民事法は市民間の争いごとを権利と義務で解決させる。最終的には裁判所の判決に従う。

刑事法も民事法も強制、権力を行使するのが法の特質。


第2章 法と規範 Ⅳ 強制と道徳

先生

OK、それで良いよ。

さて今日は強制と道徳についてだね。

パファ

強制というと相手の意見を聞かずに従わせる。

道徳は良心で判断させる。

というイメージがあります。

先生

一般的にはそういう感じだね。

法では、法は強制出来る。法以外は強制できない。というのが大きな違いなんだ。

法か法以外かを判別する

先生

例えばレストランで料理を注文したとする。

これも一種の契約なんだ。注文した人は支払う義務を負い、店は料理を提供する義務を負う。

義務が発生する事を法律上、債務と言うんだよ。

これに違反したら理屈上では法律違反となり、権力(裁判所)で解決させられる事案となるんだ。

また仮にお金が無いのに注文したら詐欺罪(刑法246条)に該当し、最長で10年の懲役となるよ。

(詐欺)第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

出典:e-Gov法令検索
パファ

なるほど。口頭でも契約が成立して、それを債務と言うんですね。

そして債務に違反したら裁判所で解決させられる事案で、お金が無いのに注文したら詐欺罪となるんですね。

先生

うん。このように法は秩序を保つための社会規範なんだ。

争いごとを解決するために従わせないと、法の意味が無い。

法の価値は国家が介入してくるのが基本的な特徴なんだ。

道徳は強制させられない

先生

そして次に道徳はこのような強制力を持たないんだ。

例えばさっきのレストランで料理を食べ終わって帰ろうとする。その時に店側が「ごちそうさまを言え」と強制させられない。

それは法律ではなく礼儀だから、権力や強制力を行使出来ないんだ。

これがモラルや道徳違反しただけの問題なんだ。

パファ

確かにモラルや道徳に背くと罪悪感を感じますが、強制させられたら納得出来ないですね。そんな店があったら僕は二度と行かないと思います。

先生

うん。それが強制と道徳の違いなんだ。

だけど道徳に反しているからと争いごとが起きれば、結局双方の権利を明らかにして法が強制的に解決するんだ。

強制と道徳 まとめ

法は強制が出来る、道徳は強制できない、これが大きな違い。

例えばレストランで料理を注文すると頼んだ側は支払う義務を負い、店は料理を提供する義務を負う。それを債務という。

債務に違反すると法をもって強制的に解決させる。

しかし食べ終わったから「ごちそうさまを言え」とモラルを強制出来ない。

仮にモラルや道徳で争うことがあれば、法をもって強制的に解決させる事となる。

法学入門トップ

第2章トップ

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。