家族が亡くなった時の最低限のマナー。知識がないと常識が問われる

こんにちは、パファです。

 

今日は家族が亡くなった時のために、事前準備についてお伝えします。

一人っ子や長男、奥さんが長女等喪主になる可能性がある方向けです。

 

いずれ喪主を務める可能性があれば調べておきましょう。

最低限調べておかないと、常識が無いと思われます。

 

事前準備の重要性

 

僕のいる会社は葬儀事業も営んでいます。

事前準備の重用さをお伝えします。

 

準備不足は家族や親族、葬儀会社を振り回し、喪主の常識不足が疑われてしまいます。

切羽詰ってからでは調べる時間も、気持ち的に余裕もありません。

事前に読んで頂いて頭の片隅に、又はメモに残しておきましょう。

 

実際喪主が(言い方が悪いかもしれませんが)何も知らず、決められず、時間だけが過ぎて悪い雰囲気になった例はいくつもあります。

次にその例をお伝えします。

 

常識が無かった喪家の一例

 

大まかに伝えると「決められない喪主」には全員が振り回されて、悲しみよりも喪主への苛立ちが先行します。

告別式(葬儀)が終わった後に親族から謝罪されることも何度もありました。

そうならないためにも、知っておくべき事と知らなくても葬儀会社に任せられる事を知っておきましょう。

 

僕が経験した悪い例をお伝えします。

 

準備不足過ぎる例①

 

両親と同居の長男1人の3人の家庭で、お父さんが亡くなった例です。

子供は一切家の事に関心なく、お母さんは軽度の認知症があったようです。

喪主は長男になりました。

 

全く話が進みませんでした。

なぜなら子供は何も知らなかった、関心が無かったから。

お母さんに聞いてもどこかずれている。

的を得た回答は期待出来ませんでした。

 

結局市外に菩提寺がありましたが、それを教えてくれたのが親戚でした。

火葬で終わるのか葬儀まで行うのかも喪主もお母さんも決められず、決めたのは親戚。

喪主は常識がなく火葬場にボロボロの私服で来館。

 

親戚はこの家庭をよく知っているようで、途中何度も僕たち葬儀社に頭を下げながら話を進めていました。

無事(?)に火葬まで終え、お寺で葬儀を執り行う事になりました。

残念な事に少し料金が高くなりました。

理由は話が進まず火葬日が決まらず、会館の使用料が1日延びた事による金額です。

決められない場合、こうなる事もあります。

 

決められない家族の例②

 

次は両親と別居の子供2人で、子供は2人とも県外に嫁いだ例です。

子供は両方とも女性で、亡くなったのが父親です。

 

つまり残されたのがお母さんと長女、次女で、この例もまた話が進みませんでした。

おそらくこれまで父親が全て決めてきたと思われます。

誰も決断できず、僕たち葬儀社に決断を迫って来ました。

僕たちは提案はさせて頂きますが、決めるのはあくまで家族です。

 

僕はあえて選択肢を狭めました。

通常なら5択あるのを3択に、3択を2択に、可能な限り配慮しました。

しかし話が脱線してとにかく進まない。

何も決まらず話が右往左往したり戻ったり飛んだり。

通常打ち合わせは早い家族で30分程度、平均1時間前後、この家族は確か2時間半くらいかかった記憶があります。

結局解決に導いたのは親戚の方でした。

 

判断を任せられた娘婿の例③

 

最後が両親と長女とその旦那さんの例です。

お父さんが亡くなり、長女の旦那さんが喪主になりました。

 

お母さんも娘も娘婿が喪主になったから情報だけ渡して、後は待ちの状態です。

当然喪主の旦那さんは情報だけ渡されても、親戚との関係や菩提寺との関係など不明な事が多過ぎて分かりません。

せっかく話しを進めても脇からお母さんや娘が否定をする。

 

この状態を例えるなら、食事を誘った時に言われる言葉に似ています。

Aさん:「何を食べたい?」

Bさん:「何でも良い」

Aさん:「じゃあ、パスタね」

Bさん:「今日はパスタの気分じゃない」

Aさん:「・・・」

 

娘婿は責任感を持って引き受けたのに、家族が婿をフォローせず可哀想でした。

結局表向きは喪主でも中身はお母さんと娘が全て決め、喪主を建前で置いたような置物に見えました。

 


地域によって変わるが最低限覚えておく事

 

ここからは葬儀社に勤めている僕が最低限事前に知っておいてほしい事について書きます。

身内が亡くなると葬儀社に依頼し、今の時代なら概ね2~3日以内に全てが終わります。

だから時間的にも、悲しみ的にも調べている暇がありません。

 

なんとなくでも事前に頭に入れる事をおススメします。

 

菩提寺はあるか

 

都心では少ないかもしれませんが、地方出身の方や地方在住の方が対象です。

菩提寺はあるかないか。

あったら名称と住所、連絡先を控えます。

自分の家だけではなく、配偶者の菩提寺も調べておきましょう。

 

もしかしたら菩提寺を持っていない家庭も今では少なくないと思います。

葬儀社は亡くなった連絡を頂いたら会館等に遺体を運び、焼香の準備をします。

この最初の焼香が出来る状態を枕飾り(まくらかざり)と言いますが、住職に来て頂いて枕経(まくらぎょう)というお経をあげてもらうためのものです。

そのためには菩提寺の有無と、あるなら住職への連絡は必ず必要です。

 

余談です。

現代では菩提寺を持たない家族は一切のお経もあげないという方もいます。

お金が無く、火葬をして地域の霊園に納骨する場合です。

しかし菩提寺があれば、住職に連絡しないという選択肢は取れません。

あとあとトラブルになるので、お金が無いならないとはっきり住職に伝えましょう。

 

喪主は誰が務めるか

 

喪主を誰が務めるかです。

多くは配偶者か、その子、長男が一般的です。

稀に故人の孫だったり兄弟、親戚の場合があります。

 

特に現代は結婚せず単身の方が増えています。

親戚で単身の方がいた場合、突然喪主を頼まれる場合もあります。

家族のみならず、あなたの配偶者の親戚も含めて単身の方がいるかいないかだけでも把握しましょう。

突然喪主を頼まれたら、費用を負担する事もあります。

10万円程度でも大きな出費なので、いるかいないかの可能性だけでも把握しましょう。

 

支払いは誰か(相続の分配)

 

一般的には亡くなられた方の貯蓄、又は亡くなられた方の配偶者が支払うでしょう。

または子供です。

しかし相続がある場合や無い場合、兄弟がいる方は話し合いが必要です。

お金は人の本質をむき出しにします。

 

誰々が介護や世話をしたから相続は多くもらうとか。

長男だから相続は多くもらうとか。

例えば父親が亡くなり母親の介護もある、近隣に住む次男が相続を多くもらうとか。

家族によって形は様々です。

 

一つ言えるのは葬儀社に相談されても解決出来ません。

事例を伝える事は出来ても、決断は家族で行わないとなりません。

しかし当事者になってトラブルになると、どうしても味方を付けたくなるようです。

頭では葬儀社の人間に言っても仕方が無いと分かっていても、お金が欲しいから味方につけようとします。

 

生前に話づらい内容なのは承知していますが、没後トラブルになりたくないのであれば事前に話し合いをしましょう。

 

火葬までか告別式(葬儀)までか

 

お金に関わる話しの続きです。

一昔前までは告別式(葬儀)まで実施するのが当たり前でした。

しかしコロナ禍の影響や不況によって火葬まで、又は家族だけで送るスタイルがかなり増えています。

 

亡くなった方が「家族だけでひっそりと火葬までで良いと言っていたから尊重したい」または「葬儀には誰それを呼んでくれ」と故人が生前に言う場合があります。

しかし決めるのは生きている家族です。

本人の言葉を尊重するしない、現代のコロナ禍で配慮するしないは家族の判断で決めてください。

親戚もあれこれと口を挟みますが、流されずに決めましょう。

 

自宅か会館か

 

自宅に遺体を運ぶ例は少なくなりました。

事前に会館か自宅か安置する場所を決めておきましょう。

そして会館にするなら会館の使用料も把握する事を勧めます。

 

なぜなら一度会館に運んでから自宅に運び直したり、自宅から会館の運び直しもあります。

また依頼した葬儀社の料金が高すぎて、僕のいる葬儀社が他社に安置された遺体を引き取りに行った事もあります。

 

正直葬儀社も人ですから過度なわがままに振り回されると、サービスの質が細かい部分で落ちる場合があります。

また別の方が亡くなった時に再依頼されても、断る場合もあります。

(僕がいる会社では支払いを滞らせた家族がまだ完済していないために、再依頼をお断りさせて頂いた事があります)

 

遺影写真の原板の有無

 

遺影写真は長期入院や入所されている場合、用意出来ない場合があります。

年齢にもよりますが10~15年くらい前の写真でも問題ありません。

選ぶのは亡くなった後でも構いませんが、どこに写真が保存されているかは把握しておきましょう。

 

僕のいる地域は亡くなった次の日に火葬します。

だから亡くなった当日に写真を用意して頂かないと、火葬までに写真が間に合いません。

とはいえ現代は写真を置かない方も増えています。

理由は様々ですが多くはお金が無い、写真が見つからない、写真が無いという理由が多いです。

写真を使用するならある場所だけでも把握しましょう。

 

親族はどこまで呼ぶか

 

何度も伝えていますが今はコロナ禍の真っ只中です(2020年12月)。

だから家族だけという方がほとんどです。

親戚に迷惑をかけないためにも、家族で終わらせる連絡をして承諾を得て終わらせます。

 

しかしこのコロナ禍でも会食まで行われる方もいます。

その場合どの親戚までお呼びするか考え、重要なのは連絡先と氏名の漢字を控えておきましょう。

呼ぼうとしたのに自宅の固定電話が解約され、連絡先が分からない。

また会食の席に席札を置くにも正式な漢字が分からない。

これでは信頼を失います。

親族の正式な氏名の漢字と連絡先は把握しましょう。

 

その他は概ね葬儀会社が対応、助言する

 

上記以外は概ね葬儀社が来てから進める事が出来ます。

地域によって変わるので、詳細は葬儀社に任せ従いましょう。

ただ気をつけて頂きたいのは、途中で明細を作ってもらう事です。

 

今は少なくなりましたが、請求書が届いたらいつの間にか高額になる場合があります。

全て終わってからだと支払う事しか出来ませんが、途中であれば余分な事はまだ省く余地があります。

葬儀社に言われたまま「はい」を選択していたら後悔するかもしれません。

とくに会館が大きく、複数の会館を持つ葬儀社はどうしても費用が高くなります。

逆に会館が小さく少ない葬儀社は費用が安く出来ます。

会館の数と広さで従業員の数も変わります。

それらが全て葬儀費用の何かしらに上乗せされています。

 

それらの事も考慮して、頼りない喪主と思われないようしっかり準備しておきましょう。

準備がしっかりしているほど突然不幸があっても取り乱さずにスムーズに余分な費用もかけずに日程も短く終わらせられます。

参考になさってください。

 

終わります。

 

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