介護職が伝える、母親が認知症じゃないかと感じた時の行動

こんにちは、パファです。

 

今日は母親が認知症になったのではないかと感じた方向けです。

 

僕は介護施設の副管理者で、現場も経験しています。

これまでの経験からお伝えさせて頂きます。

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介護の目的の1つ

 

介護の目的の1つには家族の負担を減らす事があり、有名な原則があります。

支援をされる側よりも、最も支援が必要なのは支援をする側

ヘルパーセラピーの原則と言います。

 

支援する人の自尊感情や自己効力感を回復させて、より良い介護に向き合えるという事です。

ちなみに自尊感情とはコトバンクによると、

自分自身を価値ある存在として捉える感覚をさす。

自己効力感とはコトバンクによると、

つまり、介護をする側は自尊感情と自己効力感を失うほどの状態に置かれます。

よって、外部の機関に相談したりサービスを利用したりするのは、お母さんも自分も守るために必要だという事です。

 

 

認知症を疑ったら

 

お母さんが認知症になるというのは信じられない事実だと思います。

実際介護の現場で、ご家族が「まさかお母さんがなるなんて」という言葉は聞きます。

 

日本の認知症の多くはアルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症は脳が萎縮していく、現代では原因不明な病気です。

一旦発症すると個人差はあれど、萎縮は緩やかに進行していきます。

すると病気は重くなっていくのはご承知の通りです。

 

相談するか迷ったら、相談するのが望ましいです。

理由は時間をかけると病気は進行してしまうことと、家族が発見しないと誰も気付けないからです。

 


最初の相談先

 

もしお母さんの言動が以前と少し変わり、もしかして認知症かな。と思う初期段階。

少なくとも僕が関わらせて頂いたご家族では、病気を否定してしまう方が多かったです。

最初は戸惑ったという方が多数いました。

そして認知症かもしれないと子どもがそう感じた場合、概ね間違ってはいない時が多かったです。

 

反対に意識し過ぎの方もいました。

悪くなったと思う部分のみを過大に見てしまい、認知症だと決め込むご家族です。

やはり病気か否かは病院で検査してもらわないと、分かりません。

 

最初の相談は家族等の近親者です。

病院へ検査にいくためです。

 

お父さんへ相談し、兄弟、もしあなたに配偶者がいる場合は合わせて相談します。

つまり一人で抱え込まない事が重要です。

なぜなら介護の支援や介助は心身ともに多くの時間と体力を必要とします。

前述したとおり、支援する側が一番支援が必要なほどです。

 

認知症とあなたが思ってもお母さんは自分では正常だと思っています。

病院に連れて行きたいと思っても、どう説得(伝えて)したらいいか分からないと思います。

家族に相談した後は、外部の機関(市役所とか地域包括支援センターでもOK)へあなただけで相談に行きます。

伝え方も協力して教えてくれます。

 

 

「母親が認知症」だと納得できない場合

 

少し前まで出来ていた事が出来なくなっていく。

「もしかして今だけなんではないか」、「改善するはずだ」

多くの方は最初信じられない様子です。

 

しかし重要なのは病気なのか否かをはっきりさせる事。

もし病気であるならば、適切な診断をしてもらい服薬で進行を軽減させられます。

そうしないと病気は進んでいきます。

 

しかしお母さんに対して、「病気の疑いがあるから病院に行こう」というのが言いづらいと思われるでしょう。

だからこそ専門の機関にあなただけで相談に行きます。

 

 

認知症実例

 

ここではよく見られる症状についてお伝えします。

病院に関連するサイトを見るともっと詳しく書かれていますが、介護職からの知見として知って頂ければ幸いです。

 

1.同じ事を繰り返し言う。

 

最初はそんなに多い頻度ではありません。

しかし同じ事を同じ様に話してきます。

特に昔の事を想起して話す場合が多いです。

「さっきも言った」と伝えても、解決しません。

残念ですが言った事を覚えられないので。

 

なのであなたがお母さんの病気を受け入れない限り、最初は口論になりやすいです。

仕事のストレスも重なり、精神的な負担が増してお母さんへ当たるようになる方もいます。

お母さんは初めて話す感覚なのに、「さっきも言った!うるさい!」と言われると憤慨したり落ち込みます。

 

対応方法としては否定せず極端に言うと話を流しましょう。

まともにやり取りすると一瞬で疲弊します。

「そうだね。」と言ったりうなずいたりし、会話をしようとしている気持ちを汲みます。

その受け止める態度で接しましょう。

 

つまり病気を理解し、認めることが必要になります。

同時に、介護者ひとりだけでは乗り越えられない事も覚えておいてください。

精神的、肉体的な負担は図り知れないです。

 

2.お金の使い方が荒くなり、管理できなくなる。

 

現代は単身世帯の割合が全国的に増えています。

もしあなたのお母さんがお父さんと一緒に暮らしているなら、お父さんにお金の管理をしてもらいましょう。

もしお母さんが単身生活なら、預金の管理をしないとあるだけ使ってしまう方もいます。

初期はお母さんの日中の過ごし方を聞いて、それとなくお金の使い方を聞きましょう。

 

実際に僕の施設を利用された方の中で、単身生活をしていた当時の話しをご家族から聞きました。

寂しいのと良い人だと思われたい等の気持ちだと思われます。

近所の方々を毎日自宅に招いてお菓子を振舞っていたそうです。

お菓子の質も量も良い物が多く、近所の方々も楽しみに毎日遊びに来る。

娘さんが気付いた時には、貯金の多くを使いきっていたそうです。

このような状態をこれまで10件近くご家族から聞きました。

 

しかしお金を取り上げると、近所づきあいができないと激高する人もいます。

そっと隠すとか、税金の支払いだとか架空の理由を伝える等して預金管理の対策が必要です。

それと同時に、一人暮らしから施設入所も遠い未来ではない事を想定しておきましょう。

 

3.暴力、暴言などの感情が酷くなる。

 

感情の起伏が激しくなる方もいます。

自分の意に沿わないと怒ります。

 

旦那さんにでも子供へでも怒ります。

酷くなると暴力をする人もいました。

とても気の毒です。

 

病気は進行してしまいます。

対応は大きく3つあります。

  • 入所(入院)させる。
  • 薬で起伏がある感情を軽減させる。
  • 自宅へ訪問サービスを利用する

 

大切なのはあなた自身を守ってください。それが先決です。

介護出来る人がいなくなるのが、お母さんにとって最も大変な事態です。

親の生活を助けるために、親からの暴力や介護で疲弊しないよう自分を守ってください。

 

その次にお母さんが怪我しないよう守ってください。

対応としては好きな事で行動してもらうのが望ましいです。

例えば音楽が好きなら、歌謡曲を流しっぱなしにするとか、YouTubeで動画を流すとか、DVDを流すとか。

何かに集中出来る環境を作るとそれを懐かしんで没頭する場合が多いです。

 

4.被害妄想や作り話を言う

 

お母さんの視点で普段ではありえない事を言い始めます。

例えば隣に住んでいる方が悪口を言っているとか、物が無くなったとか。

もしかしたらあなたの責任にして、「返せ」と言う場合もあるかもしれません。

 

その時の対応で大切なのは、否定しない事です。

否定してしまうとお母さんも感情的になり、あなたも感情的に成ります。

だから否定せず、受け流し話題を変えるのが重要です。

例えば物が無くなった責任をあなたのせいにしたら、「一緒に探そう」とか、「探しておく」とか。

その上で別の話題を少しずつ会話に入れていきます。

 

 

相談を躊躇うとお母さんもあなたも負担が増す

 

僕の話しをします。

僕の祖母は今施設で入所しています。

残念ながらもう僕の事をわからないです。

そしていずれ僕の母が病気になり、いずれ僕自身もそうなる時がくるでしょう。

 

大切なのは、病気になってもその人の人生です。

病気になってもお母さんはお母さん。

そして介護する側も生きているんですから、自分の人生を大切にするべきです。

 

病気を持ってしまった後の生活は、検査をしてから考える。

現在の状況を正確に把握し、その上で今後の行動を決める。

認知症になった方と、いくら家族といえども素人がやりとりしても対立します。

双方が苦しむだけです。

使える専門家や機関を使うという考え方を持つのが重要です。

 

あなたもお母さんも例え病気があっても健康でいられるよう努力しましょう。

一緒に生活できないほど疲労しては、お母さんも絶対喜ばないですから。

 

終わります。

 

今日も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

あなたの明日は今日よりも苦難が減り、より多くのチャンスと幸福に恵まれた1日になるように。

また明日。

 

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